雪舟園に入居され1年のY様。ご主人は自宅で暮らしていたころと同じように奥様を大切にされています。『妻とは、喫茶店にもよく行きましたし、そうそう劇団四季が大好きで、二人でよく見に行ったものです。』と懐かしそうに話しをされていました。
そんな中、8月に7年ぶりに劇団四季の講演が益田であることを知った職員。こんな機会は滅多にない!!ぜひ、二人で行ってもらいたい!とご主人に提案しました。
『でも、妻はリクライニング車いすですし、日中声が出ます。迷惑になるならやめないといけません。』と心配されていました。
そこから、最高の時間を過ごしてもらうため、ユニット職員の大作戦が始まりました。
本人と一緒にグラントワにドライブに行って声が出るか確認し、また別の日に、チケット席の場所を確認し行き、防音設備の部屋を見学、グラントワの職員と相談し、もしもの時の対応を考えました。
初めは、難しいなら諦めますと言っていた不安そうなご主人でしたが、ユニット職員の思いが伝わり、
「話の内容までは分からないだろうが、その場の雰囲気だけでも感じさせてやりたい。」と笑顔になられました。
8月22日、当日は、館長さんやグラントワの職員さんが出迎えてくれました。
みんなの心配はなんのその、なんと2時間以上の講演を最後まで鑑賞することができました。
帰りの車中で、ずっと二人は手を握っておられました。👏
なんて素敵なご夫婦でしょう。そして、それを全力💪でかなえてあげる職員たち。素敵です。💚
『自分で言うのも何ですが仲の良い夫婦です。』この言葉を大切にこれからも支えてゆきます。
島根県社会福祉事業団