ある日曜日、祝日もあったりで3連休となり、みなさんにはお好きなことを
していただこうとのんびり自分の時間を楽しんでいただいていました。
そんな時、職員の手を引き、キッチンの方へ向かわれる利用者さんがおられました。
みなさんの飲み終えたコップを洗ってくださるとジェスチャーで教えてくださいました。
それではとお願いすると、コップを洗い、乾燥機に入れてタイマーも回してくださいました。
テーブルに残っていたコップも取りに行ってまた洗い、乾燥機に入れる。
いつも居室で大好きなテレビを見ておられる事が多いのに、お茶の時間の後には
長らく立ち仕事をしてくださっています。コップを洗ったりあちこち歩いてコップを下げ
普段歩くのを疎まれる事が多いのにこの時ばかりはパタパタママのように
お手伝いをしてくださいました。
それを見ていた仲良しの利用者さんが「拭いてやるわ」とテーブルを拭いてくださいます。
端から端まできれい拭かれると、今度はそのままお隣りのユニットへ食事の際使われる
エプロンやタオルを配達に向かわれました。
「早よ帰って来るけな」と歩行器を押してお隣のユニットへ歩いて行かれます。
こっそりついて行くと歩行器に乗せていたタオルをキッチンに置いてゆっくりと向きを換え
ひかりユニットに戻られました。
歩くことがままならない事も増え、しゃがみ込んでしまうと立つことが難しく足の痛み
を訴えられているのに、自分で「やるんだ」「やりたい」と思われた事には痛みや不安を忘れ
力強く歩いて行かれます。
お好きな曲に乗せてダンスをしてる動画を流してみんなでダンスをしてみました。
「疲れた」と座られる方もおられますが、自然に身体を動かされる方がたくさんおられました。
椅子に座ったまま上半身を動かされている方も。
逆に音楽に興味がない方は居室に戻られたり、じっとテレビを見ておられました。
やりたいと思えない、楽しいと感じられなかったのでしょう。
ダンスの後は童謡を流していました。すると、椅子に座り、
口ずさんでおられる方がおられました。
「楽しい」だけでなく「懐かしい」が加わったり、「知ってる」「好き」もあったかもしれません。
それが「歌う」につながったと思います。
気持ちが動けば身体が動く。
それは障がいに関係なく私たちも言える事です。
「楽しい」「やりたい」気持ちも生活の一部にしていけるといいなぁと思った休日でした。
島根県社会福祉事業団