━これまで 14 名の利用者さんと数多く外出されていますが、外出中に気をつけていることはありますか ? ━
A.安全運転を心がけ、特にスピード、車間距離、急発進、急ブレーキ、カーブ徐行、一旦停止には気をつけています。駐車は出来るだけ助手席側に車がない場所にし、乗り降りの際は注意を払っています。
外出時携帯品として乾タオル、濡タオル、チリ紙、水、杖、踏み台 (車の乗降時用) などは常に車に搭載してあり、入浴用品 (タオル、バスタオル等) も準備しています。
担当者との打ち合わせ後、事前にルートの確認、特にトイレの設置場所や外出先のイベント情報もチェックし参考にしています。
外出中は予想外の行動に注意して手をつなぐようにし、段差のある場所はつまずかないように支えます。食事はスプーンや前掛けを使用したり、トイレはこまめに声掛けをし、衣類が汚れないように介助しています。小遣いは所持金内で利用者の方の希望される品物を買っていただくようにし、食事は希望されるメニューにしますが、担当から指示を受けている場合は量・質を考慮して決めます。スローペースで休憩しながら行動し、表情や体調を観察し状態を確認しています。
━利用者さんひとりひとりに細やかな配慮と支援をしていただいていますが、人間関係の築き方を教えて下さい。━
A.最初は利用者さんの様子が分からなくて戸惑い、接し方が難しいと感じました。回数を重ねる毎に利用者さんひとりひとりの個性や希望されることが分かってきて、出来る限り喜ばれるように努めていると自然に意思の疎通ができ、人間関係が深まってきたように思います。例えばドライブ中に興味を示される話をしたり一緒に歌ったり、四季の移ろいを感じてもらえるよう花木・景色の説明をしたりします。出来るだけ行き先や買い物等の希望が叶えられるように手助けします。
━外出を重ねる内にだんだんと利用者さんの表情が良くなっているように感じます。より充実した外出のためにどのような気持ちで接しておられますか ? ━
A.私は常に「自分の家族だったら」という思いで接するようにしています。短時間の外出の場合は限られた範囲になるので、時間を延長してもらえれば変化のあるコースでより充実した外出になるのではと思います。
━ガイドヘルパーをされていて良かったなと思うときはどんなときですか ? ━
A.外出時に玄関で喜んで待っておられる時や、花木や景色をみて「きれいだな
ー ! 」「すごい ! 」と感動されたり、神楽見物をした時リズムにのって体を動かされたり、病気やケガが治った時「治ったよ ! 」と笑顔で話されたり、「今日は良かった ! 」「楽しかったよ ! 」と喜ばれた時です。また、自分の生活の中で他者への思いやりや気配りができるようになり、すぐに手を差し延べられるようになったと思います。
━印象に残っている外出を教えてください。━
A.I・ K さんとの宝塚へ一泊旅行に行ったこと、T ・ N さんの生家訪問、墓参り時に思い出を話されたこと、S ・ H さんと野球観戦に行った際、S ・ H さんが野球界について驚くほど詳しい知識があったこと、T ・ S さんがプールで始めは恐れていたが今は楽しそうにされていることなどです。
━阪井さんにとって利用者の方々との外出とは ? ━
A.ガイドヘルパーを経験して施設の内容や利用者の様子を初めて知ることが多く、共生社会の基本理念を少し理解できたような気がします。
今回はお忙しい中、貴重なご意見を伺う事が出来ました。非常に細やかな心づかいをしておられ、利用者さんのことを大事に思って下さっていることが伝わってきました。
島根県社会福祉事業団